4月6日、総務省の電波監理審議会で、楽天(楽天モバイルネットワーク)にLTEの1.7GHz帯を割り当てることが正式に決定しました。これで、楽天がドコモ、au、ソフトバンクに次いで第四のキャリアとして自社でネットワーク回線を持つことになります。ということは楽天モバイルはどうなる!?今後も続くのが、吸収されるのか!?利用料はどうなるのか!?を調べてみました!
そもそも第4の携帯に参入とは?
楽天は今まで「楽天モバイル」として、スマホのサービスを提供していました。それが第4の携帯に参入とはどういうこと!?と思った方も多いはず。
今までの楽天モバイルはドコモの持つ回線を間借りすることで、安く提供していました。そうして安くスマホを提供している会社のことをMVNOといい、他に「BIGLOBEモバイル」や「OCN モバイル ONE」「mineo」などがあります。そしてMVNOの提供するスマホのことを通称「格安スマホ」と呼んでいました。
それが、今回自分でアンテナ基地局を作り、独自の回線を作る、ということが決まったのです。自前で回線を持っているのは、ドコモ、au、ソフトバンクだけでした。こうした事業者をMNOといいます。
つまり楽天は、MVNOだった「楽天モバイル」から、自前で回線を持つ「MNO」に移行する、ということになるのです。
MNOになるメリットは?
今までは回線を間借りし、その中でやりくりしていましたので、会員数が増えれば増える程通信が不安定になり、遅くなります。
格安スマホは、昼や夕方になると通信が一時的に遅くなりますが、それはこういった事情が原因としてあるのです。これは楽天モバイルだけでなく、MVNO全体に共通する問題点です。
しかし、自分で回線を持つという事は、圧倒的に通信量を増やすことができますので、こうした問題点が解消されます。
実際、ドコモやau、ソフトバンクは、時間帯に関わらず、高速通信が可能です。
MNOになったら料金はどうなる?
現在楽天モバイルは格安スマホを定額で提供しています。組み合わせプランでしたら、月に3.1GBプランで月額基本料1,600円です。
それに対し、ドコモ、au、ソフトバンクは通話プラン+高速通信プランの組み合わせとなっており、高額です。
例えばドコモをひとりで利用する場合、ベーシックパックで3GB分+カケホーダイライトプランだと、月額5,700円になります。
実際は色々な割引がありますので、多少は安くなりますが、それでも楽天モバイルの3倍以上あります。
では楽天モバイルがMNOになったらどうなるのでしょうか!?
価格は変わらない!(予定)
総務省発表の資料によれば、楽天は今回のサービスを「現在のMVNO(=楽天モバイル)で提供中の料金プランで提供予定」としています。
なので、もしこれが実現すれば、現在の楽天モバイルと同程度の価格で、ドコモ・au・ソフトバンクと同程度のサービスを受けられることになります!ヤッター!
新たに新会社を設立する模様
三木谷さんは、2月にスペイン・バルセロナで開催されたMobile World Congress(MWC)にて、「テクニカルな問題はありますが、順次、MNOの方に乗り換えてもらうことを考えています」と語っていましたから、きっと新会社を設立して、楽天モバイルもそちらへ統合されるようです。
「楽天スーパーモバイル」とか?
課題もいろいろあるみたい
楽天が発表している計画に対して疑問の声も多数あるみたいですね。2025年までに6000億円を調達するらしいのですが、これが他の大手キャリアが1年間に費やす金額であるとか、災害時にきちんと対応できるのか、そもそも東京にはもうアンテナを作る場所が残ってないのではないか、とか。
でも安いのはやはり嬉しいですからね。がんばれ!楽天!
以上!
楽天モバイルのスーパーホーダイがそのままMNOでも提供されるのでは?なんて声も上がっています。これからの楽天の動きに注目したい所ですね。